そいよいよ梅雨に入りし、湿気でさらに汗をかく時期になりましたね。Bollyqueでは毎月新しい曲を数曲ずつセットリストに追加しています。6月は念願のTamil Month♪今月はタミル語映画で使われている曲を4曲ほどセットリストに追加したので、このブログでご紹介します!
タミル映画ってどんなのがあるの?南インドの踊りってどんな特徴があるの?と疑問がある方も楽しく読んでいただけると思います♡最後まで読んでいただけたら嬉しいです!
タミル映画とはインド映画のうちタミル語で製作された映画で、インド南部のタミル・ナノドゥ州チェンナイに拠点を置く映画産業です。映画産業の中心地チェンナイ市内のコーダンバーッカムにちなんで「コリウッド(Kollywood)」とも呼ばれます。
日本では南インド映画を中心に上映する「インディアンムービーウィーク」が開催され、意外とタミル映画もよく観られています。日本でインド映画が流行るきっかけとなった『ムトゥ踊るマハラジャ』(AmazonとHuluで視聴可)もコリウッド映画です。タミル映画の特徴は、比較的社会派の映画が多い点。タミルの人は自分の住む地域に誇りを持っている、地元愛あふれる登場人物はたくさん。そして出てくるダンスが、なんといっても激しい。
南のダンスについて。フォークダンスで代表的なのはクトゥダンス(Kuthu dance)。ストリートダンスで有名なのはガーナ(Gaana)。両方ともとにかく激しく、腕も大きく降って頭も振りまくる、フィットネスにはぴったりの要素がたくさんあります。また、インド4大古典舞踊のひとつで、神に奉納する舞踊である「バラタナティアム」も南インド発祥。南特有の踊りがどんなものか、MVと合わせてご紹介していきます!
そして気になったらレッスンを早速予約してね♪
クラス名の略称はC: Chamelee, G: Genda, K:Kamal, P: Parkers Tokyo
(1)Chellamma【クラス:C,K,P】
● 映画:「 Doctor」 (未公開)
昨年からコロナの影響で何度も上映が延期になっているタミル映画「Doctor」。ジャンルとしてはメディカルアクションとのこと。公開されていないので話の内容は全く分からないのですが、抜粋動画などを見るとダンスシーンも結構ありそう。
● 作曲 タミル映画の大人気音楽プロデューサー Anirudh (アニルド)
アニルドは現在30歳のタミル映画の音楽プロデューサーで、2017年にインドのTimes誌で「the Most Desirable Man in Chennai」に選出されています。3つ目に紹介する”Vaathi Coming”も、4つ目に紹介する”Darling Dambakku”もアニルドが作曲。この映画の他2つの曲もいい曲なので、映画の公開が楽しみ。
● 曲のポイント
歌詞の冒頭から「最近はインドでTikTokが規制されたし、僕と一緒に歌おうよ〜」と社会情勢を現した歌詞。インドは中国と歴史的・政治的に犬猿関係が長く続いており、昨年TikTokが規制されました。以降の歌詞はこの甘い声の通りラブソング。「あなたはお人形さんみたいに可愛くて、僕たちはパーフェクトなカップルだねー」という曲です。
サビのカウボーイのような振り付けは、この動画のシーンから取ったもの。動画の男性はヒンドゥー教の男性が腰に巻く1枚の布ドウティの中でも南インドに特徴的な白色のものを着てますね。
(2)Chil Bro【クラス:C,G,P】
● 映画:「Pattas」(2020)
日本で扱われるタミル映画によく出演していることからも、主人公を演じているダヌシュは日本のタミル映画ファンにから一定の人気があります。内容としては、主人公の泥棒キックボクシングジムにトロフィーを盗みを働く。ちょうどその時に、生まれた時に冤罪で刑務所に入れられた母親が出所し、運命的な再開を果たす。ヒューマンドラマあふれるコメディ映画です。
● Music Videoの俳優 Dhanush (ダヌシュ)
頭が取れそうなほどキレきれなダンスの主。ダヌシュ主演の日本で上映されたタミル映画は「ランジャーナー」(2013)、「無職の大卒」(2014)、「クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅」(2019)など。1曲目に紹介した音楽プロデューサーのアニルドの親戚で、親戚もこぞって映画業界の方。
● 曲・歌詞のポイント
「俺かっこいいぜー」というのを韻を踏んで歌っているだけの、時に意味はない歌詞。このビデオを初めてみた時、ガチャガチャな世界観さ、意味のわからないセット、激しすぎる踊りに腰を抜かしました。なんでヨギボーで踊ってるの!?お祭りでもらえるピロピロ笛が進化してラッパがついてる!?お葬式でバナナ!?
これぞクトゥダンスといった踊りが特徴です。みなさんもレッスンでピロピロ笛を加えて踊りましょう!
(3)Vaathi Coming【クラス:G,K,P】
● 映画:「Master」(2021)
こちらも社会派映画。少年院出身の青年と少年院にやってくる大学教師という、ダブル主人公で描かれる、インドの少年院の闇を題材にした映画です。予告編で少年院の子供二人が教室で首を吊っているシーンが衝撃的です。この映画はなんだかいずれ日本でも上映されそうな雰囲気?配給会社さんに期待です。
● Music Videoの俳優 Vijay (ヴィジャイ)
タミル映画界の「四天王」と呼ばれる人の1人で、タミル映画界で一番ギャラが高い。彼自身もプレイバックシンガーとして歌い、出演する映画のうち1曲は毎回自分で歌うそう。実はChiharuとAyakaが初めて挑戦したKuthuダンスは映画「ビギル 勝利のホイッスル」の曲「VERITHANAM」で、ヴィジャイが歌って踊っています。
● 曲・歌詞のポイント
Vaathiとはタミル語で「マスター」、この映画の場合は大学教師役のヴィジャイのこと。「マスターのお通りです、道を開けて!」という掛け声から始まるこの曲は、大学の文化祭のようなシーンで、人気の教授が生徒とお祭り騒ぎしています。
酔っ払った主人公が砂埃の中でとにかく勢いよく暴れる爆発ダンス!一緒に酔っ払い風に踊りましょう!
(4)"Darling Dambakku"【クラス:K,P】
● 映画:「Maan Karate」(2020)
未来を予言する新聞をきっかけに突然ボクシングトーナメントに参加し、その過程で彼女もゲットするゆるゆるスポーツコメディー。
● Music Videoの女優さん Hansika Motwani
ムンバイ出身ですが、テルグ・タミル映画を中心に活躍している女優さん。チェンナイでは乳がんの認知をあげるピンクリボンアンバサダーとしても活動している。まだ29歳なのにこのMVはちょっと大人っぽい?老けてる?
● 曲・歌詞のポイント
またこの曲も作曲は1つ目に紹介したアニルド。カップルの恋愛ソング、女性役は彼のチャーミングな性格がとっても好きで一緒にずっといたいわ〜」と歌ってる曲。振りはなかなかコミカルでクセが強いですが、キュートに踊りましょう!
タミル映画が気になる方は、2021年のインディアンムービーウィークが6月に開催予定。
最新情報や上映映画はホームページをチェックしてみてください。
東京 キネカ大森 2021年6月4日(金)〜 6月24日(木)
BOLLYQUE Chiharu
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